ベータグルカン健康食品研究序説
ベータグルカンの品質は純度で比較
「うちの商品は、質は低いけど、値段は高いよ!」という商売人はいないだろう。他店にもっと良い物があっても「うちのは良い」と言い切るだろうし、高い商品も「良いから安くない」と「より安く良い商品」が他社にあっても譲らないだろう。健康食品に関しては、この傾向がさらに強まり、時には悪質な表現にまで及ぶ。
その結果、健康食品の販売店は、概ね自社の商品が画期的で最高の品質であると宣伝している。ベータグルカンもフコイダンも自社商品には「豊富に」含まれていて、「高純度」だからお買い得で効果的だと連呼している。
買う側の消費者が、「安くて良い品」を選びたいのは当然だが、その実行は困難を極める。現代は情報が多過ぎ、しかもデマや風説に近い虚偽の論説ほど、声高に繰り返し叫ばれているために、本当の理論や正当な説明が埋没してしまうからだ。テレビや新聞の情報番組も広告主の思惑通りを垂れ流し、週刊誌や健康誌の雑誌に至っては、法律スレスレ、時には違法な宣伝広告に埋め尽くされている。
インターネット万能の時代だが、これこそ多過ぎる情報に混乱し思考停止に至る消費者は、悪質業者のカモとなるだろう。
健康食品を購入する際に混乱を生じないための要点は、購入する商品よりも内容としての成分の種類と量を把握して、比較することだ。キノコや酵母の健康食品ならベータグルカンの量と質、フコイダンであれば硫酸化フコースの量を確認すること。販売価格と有効成分の量を割り算すれば、簡単に比較できる。あとはその販売店が信用できるかどうかを判断するだけ。
そして、健康食品を購入する際に最も注意すべきは、 「高い商品を買えば、品質も高いに違いない!」という安直な思い込みは禁物だ。その思い込みは、思考停止と逃避でしかない。もう少し真剣に読み込んで、調べ、比較するべきだろう。
残念なことに日本の健康食品市場は、悪質な業者と製品が蔓延している。品質の低い商品ほど、高額で大々的に販売されていることが多いので注意が欠かせない。
どの広告宣伝を正とし、どの販売店の言動を信じ、 どの商品に命運を預けるかという判断は、 大げさではなく人間力が試されているのだ。 騙される人間にはなるまい!とい気概を持とう!
健康食品の購入には、疑って懸かるぐらいの基本姿勢がちょうど良い。少しでも疑問に思ったり、解らないことは、説明を求めよう。全ての説明に納得できない場合には購入すべきではないだろう。説明が怪しい場合には、間違いなく品質や価格にも怪しい点があり、問題のある商品と見て間違いない。
命に関わる場面での利用の多い健康食品こそは、万全の理解と信頼の上でしか、利用するべきでない。当り前ながら、努力の必要な時代が少し悲しいが、自身のため家族のため、知力を絞ろう。