ベータグルカン健康食品研究序説
ベータグルカンと薬事法違反の関連性
健康食品の違法販売を取り締まる法律は、薬事法、健康増進法や景品表示法などの法律で規制されている。その中で最も違反が多く、手口が悪質化する傾向があるのが薬事法違反。
薬事法の規制では、薬は薬として販売し、薬でないものは薬のように装って販売してはならない。という極めて当り前の規制だが、違反の多くは薬ではない商品を薬のように説明したり、薬のような効果効能があるかのように宣伝したりして、大々的に販売している。
売上アップと利益向上のために、法律違反で売っている商品は、総じて粗悪品と考えて良い。違法販売される商品は、低品質の不当高額品と見て間違いない。少し調べれば明白だが、奇跡のきのこ、不思議なキノコとして、体験談販売している商品は異常なまでに価格が高いことに驚くだろう。
悪質な薬事法違反の広告販売は、インターネットよりも、雑誌広告などに顕著であり、いわゆる記事に見せかけた「広告記事」が増え、悪質な薬事法違反で販売されるキノコ健康食品が後を絶たない。最近では紹介手数料で友人関係を資金化するマルチ商法で販売される黒酵母ベータグルカンなども一部では社会問題化しつつある。黒酵母ベータグルカンは有効成分が非常に少ないのに高額なのは、間違った「水溶性ベータグルカン」というデマの付加価値を創造しているからなので注意したい。
このように薬事法違反は、社会的な弱者を攻撃する憎むべき犯罪だが、取締りはお役所のご都合主義で行われる傾向が強い。
季節行事のように一部の相当に悪質な業者だけを見せしめ的に検挙することで、大々的に報道させる。最も被害が多いキノコ健康食品や、マルチ商法の黒酵母ベータグルカンの業者が摘発されることが無いのは不可思議なことだ。
無駄に高額なキノコを買って、少ない効果に落胆するのが嫌なら、自身で調べ、比較するしかない。まずは、安易に「治る」だとか、「効果・効能・作用」といった刺激的な宣伝や不自然な「口コミ」「商品レビュー」「体験談」を疑うことから始めれば大きく間違えることは無いだろう。