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ベータグルカンの比較検討におけるポイントを解説。 詐欺的な広告や勘違い宣伝を見破る方法。

ベータグルカン健康食品研究序説

ベータグルカンの抗がん効果は実証済

ベータグルカン(βグルカン)は高純度化の技術が進歩したことで効果が飛躍的に向上したが、その高い信頼性は70年に渡るパン酵母ベータグルカンの歴史が証明している。 パン酵母(イースト菌)の細胞壁からの抽出物を「ザイモサン」と名付けてがん治療に活用され始めたのが1940年代だった。ザイモサンによる治療は効果が高く新しい抗がん物質として脚光を浴びた。

しかし、ザイモサンには酵母アレルギーのがん患者には使えないという問題が明らかになった。酵母の外側を覆うたんぱく質が原因で一部の酵母アレルギー体質の患者に対して、治療に不適だったのだ。そのため「酵母アレルギー」に注意を払う必要性が課題として残っていたのだ。

しかし、その欠点も1960年代までのことだった。 酵母抽出のベータグルカンに発生した「酵母アレルギー」の原因が、酵母に含まれるたんぱく質「マンノプロテイン」が原因であることが特定されたのだ。そして、その発見と並行して進んだ抽出・精製技術の進化によって、酵母アレルギーの元凶となるたんぱく質「マンのプロテイン」がほぼ取り除かれた製品が開発された。いわゆる「高純度パン酵母ベータグルカン」は、酵母アレルギーの懸念から開放され、課題の克服に成功したのだった。この高純度ベータグルカンの市販・普及によって、誰もがベータグルカンをがんや高血圧、糖尿病に利用できる時代が到来した。

1980年代には、さらに不純物としてのたんぱく質、脂質をほぼ完全に取り除く精製技術が進歩し、高純度パン酵母ベータグルカンは、世界中で利用が進む普及期へと進んだ。 パン酵母ベータグルカンが日本に紹介されて輸入が開始されたのはこの時期だが、輸入品ゆえに非常に高価だった。効率は良かったものの、当時流行していたアガリクス、メシマコブ等のキノコ原料健康食品よりも高い販売価格は月に数十万円を要し、超高級健康食品として一部の金銭的に余裕のある人々だけが利用する特殊なサプリメントだった。

1990年代には世界中でパン酵母ベータグルカンの普及が拡大したために、製造メーカーが乱立し、メーカー間で特許技術に関する訴訟合戦が展開され始めた。しかし、競争によって、さらに高純度ベータグルカンの精製技術が進歩し、同時に多くのメーカーで製造されることで、低価格化も進行した。パン酵母ベータグルカンとしては低純度品でも、普及版としての低価格品が登場したり、高純度品の価格低下が起こった。結果として、本場の米国では米ドルで100ドル以下の安価な費用でも、最高級のパン酵母ベータグルカンが購入可能になった。

1990年後半には、価格が低下したことで日本でも高純度のパン酵母ベータグルカンが普及し始めた。当初は低純度品がノルウェジアン・ベータグルカン、ノルウェーベータグルカンとして紹介され、1万円前後で発売された。5万円以上していた超高級品が当時としては非常に安価に提供されたため、自由診療の医療機関を通じて大量に販売された。今だにノルウェジアン・ベータグルカン、ノルウェーベータグルカンを愛用している人々が多いのは、このためだ。 現在では、ノルウェーベータグルカンは低純度品となったが、製造会社は米国企業に買収され、製造販売が継続されている。

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2000年以降には日本国内でも高純度品のパン酵母ベータグルカンを1万円未満で購入することが可能になった。長い歴史を経て、ようやく安全な高純度ベータグルカンが安価に入手できる時代となったのだ。


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